男社会

運送会社は男社会だ。

入社したての時はとにかくよく怒られた。

研修は受けたにせよ、素人同然の僕が、いきなり何十人といるドライバーを取り仕切らなければならない。

なんでお前みたいな若造に指示されないといけないんだと思う人も少なくない。

僕は夜のドライバーの配車を担当していたが、夜のドライバーは基本的には自分のペースで仕事をして毎日ほぼ決められた仕事をこなしています。

そして昼夜逆転しているので、気持ちにあまり余裕がなくなる人が多いので、自己中心的になっていく。

よっぽど性格的に穏和な人で無い限りどうしてもわがままになってくる(笑)

これは、僕もコンビニで夜勤のアルバイトをしていて分かったのですが、昼夜逆転の生活をしていると、どんどん気持ちに余裕がなくなり、怒りっぽくなってしまう。

これは僕の偏見かな!?

まぁとにかく毎日が戦いだった。

お客様の荷物を毎日滞りなく全国に発送する。

この作業は決して簡単なものではない。

最近ではアマゾンやメルカリといったサービスがあるので、宅配の荷物を受け取るというのもだいぶ一般的になってきました。

買う人はポチるだけで、翌日商品が着いたりするが、その商品が自分の手元に届くまでにたくさんの人の手がかかっている荷物が残るなんてことはよっぽどの理由がなければ許されない。

そんなプレッシャーの中新人の僕がやるわけだから、それはうまくいかないし、ドライバーの不満も溜まってくる。僕も溜まってくる。

そんなある日ドライバーのシフト(運行の予定)のことで揉めた。

「なんでこんなシフトなんだ」こんなのできない」とある運転手が言ってきた。

今思えば僕ももう少し相手の意見を聞いて穏便に済ませばよかったが、ちょっと変わったシフトだったが、身体的に大変なシフトじゃなかったので僕も引き下がれず、会議で大揉めした。

そしてそのドライバーが会議中に出て行こうとしたので、取っ組み合いになり私は相手に腹パン一発入れてしまった。

今思えば本当にまだ子供だったが、そのまま殴り合いになっていればそれはそれでよかったが、相手はだいぶ大人だったので殴り返してもこず、警察に通報すると言い出した。

そうかこれで辞めれるわ〜とちょっと思ったが、その当時夜のドライバーを仕切っていた人が、そのドライバーに一喝入れてくれてその事態は収まった。

当時はどこのお店にもドン(番長的な人)がいて、みんなをまとめていた。

僕は号泣していてもう帰ろうかと思ったが、意地もあったのか帰らず泣きながら仕事を続けた。

そのドライバーはその後ちょっとしたら辞めていった。

大変申し訳ないことをしてしまったと今ではとても反省している。

喧嘩をして仲良くなるというが、なかなか漫画みたいにはいかないようだ。

つづく… 16.やりたいことが見つからない