入社した当初はとにかく早く仕事を覚えようと必死で、時間が長くても一生懸命働いた。
辞めたいと思うこともなかった。
しかしどうにも興味が湧いてこなかった。
僕の入った運送会社は、路線業者と言って全国に配達網を持った会社だった。
仕事は大きく分けて2つ、「発送」と「到着」だ。
発送というのは、荷物を集荷して自分のお店に持ってきて全国に発送する仕事です。(基本的に夕方から夜にかけてやります)
到着というのは、朝までに全国から届いた荷物を配達す流仕事だ。
僕が最初に付いた仕事は、発送の仕事だった。発送は基本集配と、輸送に別れていたが、輸送の仕事を任されることとなった。
ちなみに輸送の仕事は、基本は課長クラスの人がやる仕事だ。何故なら集荷した荷物を各トラックに振り分けて積み残しがないようにしなければならないので責任重大な仕事だ。
当時支店長だった人が、僕をすごく可愛がってくれていたからか、重要なポジションにつけてくれた。
しかし
経験がものを言う仕事なので、社会人一年生が、うまくできるわけがなく。
毎日怒られながら必死で仕事を続けていた。
そんなある日事件が起こった。
つづく… 15.男社会